作業療法学科
作業療法士とは
作業療法士とは、病気や怪我などの理由により身体的、また精神的に障がいを持つ人、またはそれが予測される人に対して、種々の作業活動(遊び、創作活動、身体運動、日常生活に関連するもの、職業的なものなど)を用いて、より健康的な生活が送れるように治療指導、援助を行う職業です。
できる限りその人の生きる意欲が高められ、人生が輝いていくには何が必要なのか。それを考えることが作業療法の視点です。そして治療のみならず、その人がこれまで生きてきた人生を省みて、これからの人生をどう生きていくのかを考える援助も行っていきます。
作業療法士
学科概要
取得資格 | 作業療法士国家試験受験資格 卒業により高度専門士 |
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入学定員 | 30名(30名×1クラス) |
修業年限 | 4年間 |
その他 | 昼間 |
作業療法学科
作業療法学科の特徴
1学年30人の少人数制 | 当校の作業療法学科の入学定員は30名です。少人数制のメリットは、作業療法士になりたいと願う方一人ひとりに充実した学習環境の提供ができることです。また通常は4年次に二回実施することの多い総合臨床実習を、当校では3年次の最後に一回、4年次に一回とすることができるため、4年生の早い段階で臨床実習を終えることができます。これにより作業療法学科の学生は早い時期から、国家試験対策や就職活動を本格化させることができます。 |
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カリキュラム
基礎分野(16単位 240時間) | 文章読解法、物理学、生命科学、情報科学、医学概論、医学英語、健康科学、コミュニケーション論 |
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専門基礎分野(51単位 1050時間) | 解剖学Ⅰ、解剖学Ⅱ、解剖学Ⅲ、解剖学実習、生理学Ⅰ、生理学Ⅱ、生理学実習、運動学Ⅰ、リハビリテーション概論、社会福祉学、医療社会学、運動学Ⅱ、人間発達学、病理学、臨床心理学、内科学Ⅰ、内科学Ⅱ、神経内科学Ⅰ、神経内科学Ⅱ、整形外科学Ⅰ、整形外科学Ⅱ、臨床医学、精神医学、リハビリテーション医学Ⅰ、リハビリテーション医学Ⅱ、地域リハビリテーション |
専門分野(66単位 2280時間) | 作業療法概論Ⅰ、基礎作業学講義、基礎作業学演習Ⅰ、日常生活活動学Ⅰ、見学実習、作業科学、職業管理学、職業倫理学、身体障害評価法講義(画像評価)、身体障害評価法演習、精神障害評価法講義、精神障害評価法演習、日常生活活動評価法演習、身体障害治療学Ⅰ(吸引)、精神障害治療学Ⅰ、高次神経障害治療学Ⅰ、日常生活活動学Ⅱ、生活環境学Ⅰ、地域リハビリテーション実習、作業療法評価技術演習(教養試験)、身体障害治療学Ⅱ、精神障害治療学Ⅱ、発達障害治療学Ⅰ、高齢期障害治療学、義肢装具学、作業療法研究法、地域作業療法学Ⅰ、作業療法治療技術演習(教養試験)、評価実習Ⅰ、評価実習Ⅱ、総合臨床実習Ⅰ、作業療法概論Ⅱ、基礎作業学演習Ⅱ、身体障害治療学Ⅲ、精神障害治療学Ⅲ、発達障害治療学Ⅱ、高次神経障害治療学Ⅱ、卒業研究Ⅰ、卒業研究Ⅱ、生活環境学Ⅱ、地域作業療法学Ⅱ、総合臨床実習Ⅱ |
作業療法学科 2学年時間割例(2021年度) | |||||
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
1限目 (9:00〜10:30) |
日常生活活動学Ⅱ | 身体障害評価法講義 | 総合学習 | 生活環境学 | |
2限目 (10:40〜12:10) |
日常生活活動評価法演習 | 内科学Ⅰ | 総合学習 | 医療社会学 | |
昼休み | |||||
3限目 (13:00〜14:30) |
精神障害評価法講義 | 運動学Ⅱ | 身体障害評価法演習 | 精神医学 | 整形外科学Ⅰ |
4限目 (14:40〜16:10) |
精神障害評価法演習 | ROM形成評価 | 身体障害評価法演習 |
臨床心理学 | 整形外科学Ⅰ |
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在校生
田中 友梨
作業療法学科/茅ケ崎高校/2019年入学
学校説明会で作業療法に用いる手工芸を実際に体験させていただきました。そのときに様々な福祉用具についても紹介していただき、作業療法の仕事に魅力を感じました。茅ケ崎リハを選んだのはは少人数制であること。先生との距離が近いので、質問にもすぐに丁寧に応えていただけます。学校を卒業したら作業療法士としての経験を積み、地域活動や訪問リハビリによって、患者様の暮らしを少しでも豊かにできるような作業療法士になりたいです。それぞれの目標を制限するのではなく、目標を尊重したリハビリで患者様に「生きがい」を見つけてもらえたらとても嬉しいです。
卒業生
後藤 彩音
作業療法士/瀬谷高校出身/2015年卒業
作業療法を知ったとき、純粋に「楽しそう」と思いました。学校説明会に参加したとき、作業療法士を「美容師」に例えられていて、強く興味を惹かれました。人それぞれ好きな髪型は十人十色、100人いれば100通りのデザインがある。作業療法もそうなんだと。私自身が仕事をしていて喜びを感じるのは、「あなたのおかげで」と感謝されることよりも、患者様自身が自分の生活を成り立たせようとした瞬間に立ち会えたときです。自分のことを当たり前のように自分でしてくださるようになると、ご自宅に戻った後の「再出発」の姿が想像できて、とても嬉しくなります。